【1】もともとその土地に存在する地場菌で水質改善&浄化
バイオアップ®によって水質浄化作用を促す地場菌を大幅に活性化&増殖。
汚濁原因である藍藻類の栄養源を地場菌によって分解吸収し、自然の循環を回復します。
- 薬剤や菌を投入することなく、その土地に生息する地場菌を活性化&増殖することで、
藍藻類の栄養源を断ち、その他の汚濁原因物質も強力に分解して、水質を改善します。
- 低コスト
@薬剤や菌を投入しないので、ランニングコストがほとんどかかりません。
Aバイオアップ®を要所に投入するだけで効果が得られます。
※環境によってはエアレーション等、簡単な工事をお勧めすることがあります。
- 長寿命
浄化菌が定着するバイオポーラス®(特殊ガラス発泡材)は、半永久的に使用できます。
※2年〜3年で孔が詰まることがありますが、水で洗浄することで何回でも再利用できます。
- 安全・安心
ケイ素をはじめ自然の中に多く存在する安全な成分です。有害物質を溶出しません。
- 機器の設置や掘削工事等を行わないので、世界遺産や文化財等、工事を規制されている池堀への設置が可能になります。
下記をご参照ください。
安全データシート(PDF)
成分表
その土地の自然のチカラを活用
土地それぞれに、地場に生息する菌群は異なります。
今そこにいる地場菌は年月を経て形成された、その土地の自然環境に最も適した微生物群です。
これらは自然のバランスを整える環境浄化微生物でもあり、驚くような水質改善・浄化の働きを見せてくれます。
基本的な原理
自然界はエサ(栄養源)の奪い合いでし烈な生存競争をしています。池堀には藍藻類だけでなく、同じ栄養源を求め環境を浄化する地場菌も存在しています。この勢力のバランスが崩れることで、たとえば藍藻類の独り勝ちの状態になると池堀が汚濁します。
バイオアップ®によって地場菌の勢力範囲を圧倒的に広げ、藍藻類より先に栄養源を奪取します。その結果、藍藻類は栄養分が断たれて生息できなくなります。
栄養源はミネラル分や他の汚濁原因物質。汚れの原因になるこれらは地場菌にとっても大切な栄養源なのです。
【2】藍藻類の対策 水槽実験
藍藻類の塊を含む最も汚濁した部分の水を採取し、
バイオアップ®の成分を投入した水質浄化実験。
※藍藻類に対する効果を検証する実験です。
(実際には、現場環境に合わせて根本的な解決をできる方法で行います)。
【3】バイオアップ®とは
バイオアップ®は、微生物の活性化増殖&固定化に特化した特殊発泡ガラス(バイオポーラス®)と副資材(APP)で構成されており、環境浄化微生物の生息環境を飛躍的に向上させます。これによって分解菌が大幅に勢力範囲が広ろげ、藍藻類や、汚濁原因物質を分解して自然のバランスを整え、水質改善・浄化を行います。
微生物の生息環境を飛躍的に向上させる構造成分になっています。
微生物(菌:バクテリア)によっては、生息環境が整うと、100万倍〜1000万倍の単位で増え続けます。
強い菌叢(きんそう:菌の集団)を作る、持続させる
藍藻類の栄養源を含む「汚濁原因物質」を栄養源にする地場菌(浄化菌)の強い菌叢(きんそう)をつくります。「強い菌叢」ができると強い浄化作用が得られ、その環境を維持することで浄化作用は高いレベルで持続していきます。
バイオアップ®は、微生物の棲家としての能力にも優れているので(微生物固定化)、環境を整えると菌叢が何年も持続します。
設置方法
■基本的には池や堀にバイオアップ®を設置(沈めるだけ)でOKです。※
■環境によっては、エアレーションを入れたり、還流ポンプを入れます。
※バイオアップ®と水との接触面積が多いほど浄化効果があります。少しでも良いので流水のある箇所に設置します。
池や堀の環境や諸条件を考慮し、最適な設置方法をご提案いたします。
【4】事例 棲霞園庭池(国登録有形文化財)
導入前
かつては湧水にあふれ清らかな池でしたが、近年湧水量が少なくなり、その後は毎年、藍藻類の大量発生。酸素欠乏が伴い池水は腐敗状態。
汚濁が進むことで周囲に悪臭を放っていた。
●藍藻類の大量発生
●池水が腐敗
●周囲に悪臭を放つ
導入後(約2か月後)
環境浄化微生物の勢力範囲が広がり、
昔ながらの地場の自然のバランスが復活。
汚濁原因物質や藍藻類の過剰発生を防ぎ、かつ水の透明度が高まる。
※水の透明度は40日を経過したあたりから徐々に高まっていきます。
薬剤や菌(バクテリア)は一切投入していません。
導入後(6か月後)
【5】成分表
バイオポーラス®成分表
成分記号 |
成分名 |
質量% |
SiO2 |
二酸化ケイ素 |
71.4 |
Al2O3 |
酸化アルミニウム |
2.4 |
CaO |
酸化カルシウム |
10.6 |
Na2O |
酸化ナトリウム |
13.4 |
K2O |
酸化カリウム |
1.1 |
FeO |
酸化鉄(U) |
0.5 |
Fe2O3 |
酸化鉄(V) |
0.7 |
APP成分表
成分記号 |
成分名 |
質量% |
SiO2 |
二酸化ケイ素 |
48.6 |
Al2O3 |
酸化アルミニウム |
9.9 |
Fe2O3 |
酸化鉄(V) |
11.2 |
CaO |
酸化カルシウム |
1.9 |
MgO |
酸化マグネシウム |
1.2 |
C |
炭素 |
15.0 |
K2O |
酸化カリウム |
1.1 |
ZrO2 |
酸化ジルコニウム |
2.5 |
MnO |
酸化マンガン |
0.4 |
ZnO |
酸化亜鉛 |
2.2 |
その他 |
その他 |
6 |